著書・学術論文 子どもと咲く花 せんせいのすてき

放送係にてpart4 ・・・年長児

 

運動会前。

相変わらず、ひっちゃかめっちゃかで、

言うことをまるで聞かん、メンバーたちだが、

一人一人は、大変素晴らしいできあがりを迎えていた。

 

そんななか、何度も何度も、やりたいというKちゃん。

この頃では、とーっても大きな声で、

それがまた、とーってもかわいくて、

その弾けるような生き生きとした声に、

聞き惚れる。

 

と、最終日。

何度も繰り返したあと、

「じゃ、もう終わろっか。」

というと、

「うん」とうなづき、

「声、残しちょく。本番のために。」といった。

「うん、Kちゃん、どんどん上手になってるね。

 まみこ先生、聞き惚れてるわ。」

というと、

「こんなに大きい声だしたの初めて。」という。

「え?そうなん。」

「うん、いつもは、そんなに声ださんもの。」と恥ずかしそうにいった。

「あら、すっごく素敵な声よ。」

というと、嬉しそうにニコッと笑った。

 

生き生きとした、その弾けるような、

一生懸命さにあふれた声の裏には、

日頃の自分へのそんな思いがあった。

 

そして、それを乗り越える自分の喜びとエネルギーが、

声に込められていたのだった。

 

本番も、彼女はとてもいい声でやりきることができた。

それを同じ放送係のMちゃんが、

「Kちゃんの声、すっごくきれいやった。」

と言っていた。

 

子どもって、本当にすてき。