著書・学術論文 子どもと咲く花 せんせいのすてき

すくすくの森が!②

 

さて、盗賊の回では、ばら組さんが、つき組さんを驚かせる、

という計画が立てられた。

前回、保育者が仕込んでおいた洞窟のお宝に、

目がくらんだ子どもたちだったが、今回はどうであろうか。

 

「いたずら」は、冬の森の醍醐味である。

みんなで息をひそめて、タイミングよく驚かす、

というのは、幼児にとっては至難の業。

これまでどれほど、失敗してきたか。

年中児には、年長児がお手本を見せようじゃないか、

ということになったのである。

 

盗賊がおるかもしれん、とビビるつき組。

待ち構えるばら組。

ちょいと練習してみる。

その驚かせる「わぁぁ」という声がでかすぎて、

「しっ!つき組さんにばれる!」

と焦るも、次の練習でも、また声がでかすぎるばら組。

焦って、Kくんが思いついたのが、「たすけて~。」

と、続いて叫んでみること。

そこで、全員で、口々に「たすけて~。」と叫ぶ。

 

なんと名案。

 

そのころ、つき組では、

その「わぁぁ。」という声が、

盗賊にやられている声に聞こえていた!

森の葉っぱが吸音して、くぐもったのか?

2回聞こえた後、さらに、「たすけて~。」と来たもんだから、

真剣にビビる・・・。

 

そして、とうとうつき組が間近かに!

 

理事長先生の素知らぬ風の合図のもと、

一気に飛び出したばら組に、心底驚いたつき組であった。

 

大成功!

 

子どものすてき。