著書・学術論文 子どもと咲く花 せんせいのすてき

氷と共に ・・・年中児

2018年2月20日

 

氷を探す探すとやかましい年中児。

はと組の時間に、あるわけはなかろうが、

しかし、見ないと納得しないであろうと、

向かいの畑に、氷がないか見に行く。

 

「ないでしょう、ほら、やっぱり、」

という言葉をここぞとばかりに、用意していたのだが、

何故か、向こうから「あった!」という声が聞こえる。

 

え?まじで。

 

で、行ってみると、とてつもなく大きな氷があった。

なかなか、取れないほど、でかい。

ポリバケツに固まった15センチの氷。

「取れんだろう、」と思っている見ていたが、

子どもたちは、こうしたら!あうしたら!とあきらめる様子がない。

仕方なく、腕をまくって、底から取る。

お、重い。

とても、運べんので、一輪車を持ってくる。

子どもに持たすつもりはなかったが、

なんというか、自然にその一輪車は子どもの手に渡り、

「わっせわっせ。」と自然に声を合わせて、

意気揚々と運ぶ姿に見惚れた。

やっぱり、自然の必然が生むダイナミックさっていいなぁ。

氷がでかいから、それを運びたいから、力を合わす。

何もかもが、自然に生まれる。

 

その氷を一輪車から移動させるべく、

ベンチが並べられ、年長が、さっとタライを出す。

一輪車から取り出すところで、

また、困難に出合い、あうでもないこうでもない、

「いてっ」、「おもっ」という声がでる。

そして、最後は「ここ持っちょって!」と言われた私が、

取っ手を傾けると、感づいた子どもが押して、滑り落とす。

どすん!!という音とともに、タライへ。

あ、落ちた。

 

さて、どうするか。

 

すると、子どもたちは、割りたいと言い出した。

なるほど。

「割る」か。

 

そこで、木槌とトンカチを持ってくる。

各自選んで、振り下ろす。

まぁ、いろいろあり、私はとにかく振り下ろす時に手を出すなと、

ぎゃーぎゃーと頑張る。

順番に8人で3回目あたりで、ヒビがでる。

おぉ。

割れる!

ぴしぴしっと三角に割れていく氷。

割れたところから、宝石といって、陳列する。

今度は、日ごろやっているように、

その太い氷に穴を開けたくなる。

お湯を持ってきて、一点にお湯を垂らす。

 

深くなってくると、冷たい水がたまって、

そこにお湯を入れるのはもったいない気がしたので、

たまったら、捨てて、また入れることにする。

そのうち、穴に溜まったお湯が、あったかいし、

ぐるぐるすると、早く穴が深くなることがわかる。

 

そこで見ていた子どもたちは、

どうもその理屈を理解したらしく、

私がお湯を入れると、ものすごい高速で指をまわす。

協同作業が始まり、無事穴が開いた。

これを4個もやったので、大変だった。

 

暗くなってきて、お迎えも増えてくる。

帰る時間になると、終いにその太いかけらをたたきつけて壊した。

まず、思いつくのって、強い力で作用を加えることなんだね。

 

次の日も、氷に付き合わされたが、

薄めの氷しかなく、「雪を作ろう。」と言って、

たくさんバケツに入れて、スコップでがんがんついていた。

そして、生まれた遊びはごっこ遊びだった。

コップに、氷をいれて、そこにヨモギの葉っぱを入れ、

「こうしたら、色もつくし、香りもでる。」といった。

君は天才やね。

 

それから、チョコの氷もできていた。

 

子どもがつくる遊びの道。

子どものすてき。