著書・学術論文 子どもと咲く花 せんせいのすてき

森の研修Ⅱ

 

さて、その頃。

私は理事長と森の管理人の西山さんと、

新人についてあれこれあれこれ話した後に、

こんなこと言うてられん。

私も、森に入らんといかん、

今はキノコがすごいらしい。

てなわけで、森に入った。

 

あ、キノコ。

あ、これも。

 

あ、ここにもありますね。

 

と歩いているうちに、

 

ん?

なんだこりゃ。

 

というものを3つ見つけた。

 

白くて丸くて、ブヨ~ンブヨ~ンとえらく弾力がある。

直径1、5㎝ほど。

実か?

キノコか?

 

「割りたい。割ってみましょう。」と言うと、

西山さんが、剪定ばさみを取り出してくれた。

端に穴をあける感じで、はさみを入れる。

私は、いつも実の真ん中をバッチリ輪切りにして子どもに見せているので、

「あ、端っこ切るんやな。」と思った。

 

穴が空くと、中からトロ~としたものが出てきた。

何これ何これ何これ!

 

そして、そのトロリとしたものにくるまれて、

トグロを巻いた黒い物体が出てきた。

 

何これ何これ何これ!

 

カタツムリ?

ミミズ?

 

手の平に乗せてみる。

じーっと見ていると、

 

ドクン。

 

とそれが動いた。

 

ひえ~~!!

動いた!

 

と叫ぶ私。

 

ちょっと、手が震える。

また、

 

ドクン。

 

ぎゃ~。

 

そして、頭らしきものが見えてきた。

 

カナヘビである。

 

あぁ、どうなるの、どうなるの。

 

と、死んでしまうのではないかと思いながら、

どうすることもわからんで、

手の平を見つめ続ける。

 

ドクンは、ピクンに変わり、

しばらくして、ピクンピクンに変わり、

そして、とうとう、カナヘビの形になり、

なんと、普通に動き出したのであった。

 

信じれん。

強制的に帝王切開してしまった。

 

ほんまに、真ん中切らんでよかった。