著書・学術論文 子どもと咲く花 せんせいのすてき

新人を育てる③ 磯研修

 

森で小さな命に着目した新人。

世界がこんなにも広くて、深くて、

未知なる不思議にあふれていることを実感した新人に、

磯で生き物に出会ってもらうことにした。

 

その振り返りで、

「妙に(生き物より)貝殻が気になった。」

「大物ねらいの気分が盛り上がった。」

と言っていた。

 

まさしく子どもはそれである。

こちらがメインと思っていることではないことに、

興味関心が向く子がいて、磯に入らず、

ずっと砂をいじっていたり、石を探している子もいる。

 

そんな彼らに、磯の生き物に出会って欲しいと思う保育者・・・。

例えば、石がお好み焼きで、生き物がケーキとしよう。

 

どうする?

 

お好み焼きもケーキも、すばらしい食べ物ですよね。

お好み焼きに集中している彼らに、

簡単にケーキ食えとは、言えませんよね。

 

ケーキも食べますけど、今は、お好み焼き、

という子なのか、

ケーキが食わず嫌いなのか・・・。

 

食わず嫌いなら、心が向く入り口を探す。

「ケーキは後で、今日は、結構。」っていう子には、

メインで動いている世界を伝えて通路を作っておく。

 

一方、大物狙いについては、そこに集中できるエネルギーに、

まずは万歳三唱する。

本当のプライベートな遊びなら、疲れるまで、諦めるまで、

または、喜びで満たされるまで、できるだろうけれど、

教育=時間配分=集団生活においては、限界がある。

それが叶わないから、叶いませんじゃなくて、

なんとか、ギリギリを探れる保育者になれますように。

 

研修のすてき。