著書・学術論文 子どもと咲く花 せんせいのすてき

新人を育てる③ 磯研修

2020年5月10日

 

森で小さな命に着目した新人。

世界がこんなにも広くて、深くて、

未知なる不思議にあふれていることを実感した新人に、

磯で生き物に出会ってもらうことにした。

 

その振り返りで、

「妙に(生き物より)貝殻が気になった。」

「大物ねらいの気分が盛り上がった。」

と言っていた。

 

まさしく子どもはそれである。

こちらがメインと思っていることではないことに、

興味関心が向く子がいて、磯に入らず、

ずっと砂をいじっていたり、石を探している子もいる。

 

そんな彼らに、磯の生き物に出会って欲しいと思う保育者・・・。

例えば、石がお好み焼きで、生き物がケーキとしよう。

 

どうする?

 

お好み焼きもケーキも、すばらしい食べ物ですよね。

お好み焼きに集中している彼らに、

簡単にケーキ食えとは、言えませんよね。

 

ケーキも食べますけど、今は、お好み焼き、

という子なのか、

ケーキが食わず嫌いなのか・・・。

 

食わず嫌いなら、心が向く入り口を探す。

「ケーキは後で、今日は、結構。」っていう子には、

メインで動いている世界を伝えて通路を作っておく。

 

一方、大物狙いについては、そこに集中できるエネルギーに、

まずは万歳三唱する。

本当のプライベートな遊びなら、疲れるまで、諦めるまで、

または、喜びで満たされるまで、できるだろうけれど、

教育=時間配分=集団生活においては、限界がある。

それが叶わないから、叶いませんじゃなくて、

なんとか、ギリギリを探れる保育者になれますように。

 

研修のすてき。