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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2025年2月3日
まめまき参観日

始業式から、子どもたちが鬼のうわさを始める。

微妙にはぐらかす先生たち。

そのうち、特に年中さんの中に、

ただ怖がっている子どもが結構いることがわかる。

そんなわけで、これは一つの乗り越え体験であるから、

ただ怖がるんじゃなくて、怖がる自分が頑張った自分で終えられるよう、

本番までに気持ちを整えていきましょう、

はっぱをかけていきましょう、ということになる。

 

それで、先生たちもいろいろと工夫をする。

以前は、魔女だのどろぼうだの、

てんでばらばらに思い付きで命名されていた森の洞穴も、

今では、「鬼の家」として定着している。

その鬼の家に行って、肝試しをする。

ミーティングで、「あの洞穴、どう考えてもでっかい鬼が住めんやろ、って

気づく子おらんのかしら。」と言っていたら、

4歳児のMくんが、ふと、こんなところに鬼が住めるのかと、

疑問を呈したとのことである。えらいっ。

他の子たちは、肝試しが終わって鬼がいないことが分かると、

すっかりその場所に居座って、

「ここで寝るのかなぁ。ここでご飯食べるのかなぁ」

などと、お話しする。

うーむ。

 

寝るわけないのよ。

第一、入れないのよ、入り口が狭すぎて。

 

だが、そんな客観的事実に目を向けていると、鬼の気分は壊れる。

 

そんなこんなで、本番を迎えた子どもたち。

参観日に来た卒園児たちが、不穏な動きを始める。

妙な躁状態で、鬼が入ってくるだろう門の入り口に固まっているので、

5寸くぎを刺しに行く。

 

そうして、無事、それぞれの気持ちを奮い立たせ、

子どもたちは、鬼と闘ったのだった。

鬼には、子どもたちが頑張って豆を投げたら、

その頑張りを受け止めて、ひるんでくださいとお願いしてあったが、

なんとも見事な演技に、きっと本性は俳優だろうと思った。

 

それで、今年の生贄は、2歳担任のN先生だった。

渾身の抵抗ぶりがなかなかよく、鬼たちも本気でひきずっていた。

そして、2歳さんは、

 

「かえして!」

 

と本気で叫んでいた。

子どもたちの「鬼は~外!」の声が大きくなる。

 

そして、福の神登場!

てん、てけてけてけてん、の曲に合わせて、福の神が鬼をやっつけていく。

 

さて、2歳さんと3歳さんは、この展開についていけなかったようである。

「なに?なんなの?何が起こってるん・・・。」

と固まる。

さらに、新たな敵か?と誤解した2歳さんは、もっと固まる。

 

だが、年中さんと年長さんは、何が起こっているのか非常に理解していた。

それで最後に、福の神に「ありがとう」と、

自然に感謝の言葉を継いだのだった。

 

助けてくれたことを実感する裏側には、

自分はできることをやったという思いがある。

 

そんなわけで、まめまき乗り越え体験は、無事成功に終わった。

そして、鬼たちの控室では、

鬼と福の神の癒着関係を示す、記念写真が撮影されていた。

 

子どものすてき。

大人のすてき。

 

 

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