私は、県外の大学を卒業後、地元である自然豊かな高知で就職したいと思い、就職活動をしていました。園を探すときに注目したのは、遊びを通して学んでいく保育を大切にしている園かどうかでした。そこで見つけたのが若草幼稚園で、園が所有している森での活動もあると知り、子どもたちが自然体験できるところにも魅力を感じ、園見学に行くことにしました。見学に行ったとき、どの先生方も笑顔で子どもたちと全力で遊ぶ姿があり、なにより、子どもたちと先生が一緒になって楽しんでいる雰囲気が印象的で、ここに就職することを決めました。

この仕事をしていると、やりがいを感じるときはたくさんありますが、日々、クラスの子どもたちが“初めて”何かに挑戦したり、“初めて”できるようになったりする瞬間にこんなに立ち会えるのは、この仕事をしていなかったら経験できなかったことだなと思います。それを子どもたちと一緒に喜び合うときに特にやりがいを感じています。

クラスは担任と副担任の先生で、少なくとも二人で見ていくので、保育中に悩むことがあっても相談することができ、安心して保育をすることができています。また、学年の先生とは職員室でも近くの席になっているので、学年間の連携もしやすい環境になっていると思います。休憩時間には、先生同士でお茶をしながら気軽に話をしており、子どもたちの可愛いエピソードで盛り上がることも多いです。

担任として、全体を見てどのような援助や環境の工夫ができるか、考える力をつけていきたいというのが目標です。子どもたち一人ひとりに寄り添うことは自分の中で日々意識しているのですが、その上で、全体を見て把握したり、何ができるか考える癖をつけながら身に着けていきたいと思います。

元々保育士を希望していましたが、実習を通して幼稚園教諭を目指すようになりました。生まれ育った地域が自然豊かなところで、草花で遊んだ経験を活かせるような園はないだろうか。在学時に大学の先生に相談したところ、若草幼稚園の紹介を受けました。森の保育があるという、唯一無二なところに惹かれたことが一番の動機です。

子どもと気持ちが通じ合い、一緒に喜んだり、何かができるようになった瞬間が何より嬉しいです。そこへ導くまでに、一人一人の発達や、困っていること、苦手なことを感じ取りながら、その子に合う支援をすることはとても難しいです。上手くいかない時も多いです。しかし、色々と試していく中で、いつかぴったりとはまるものが見つかる瞬間が来ます。その子が「これならできる」「わかった」と笑顔になったとき、ほっとする気持ちと、頑張って良かったと報われます。

育児と仕事の両立は思っていた以上に大変ですが、職員の皆さんが分かってくれる、共感してくれることがなによりの救いです。子どもの熱が続いて仕事を休んでしまった時も、出勤した時には「子どもさん良くなった？」「大変やったね」と、自分が抜けたところの穴埋めをしてくださったのにもかかわらず、私の(家族の)心配をしてくれる、そんな温かい職場です。

中堅という立場もあるので、自分の保育だけでなく、園全体のことや若手職員のことなどに気を回せる人になりたいです。努力はしているつもりですが、自分に余裕がないと自分のことを優先してしまうため、これから精進したいです。