多様な運動
発達を支える「多様な運動」
幼児期は、多様な運動を通して、運動コントロール能力を育てる敏感期です。運動コントロール能力は、予測、意思決定、記憶など高次の精神活動が重要な役割を果たしており、脳の働きが中心です。ヒトの脳重量は、乳幼児期に急激に増大し、7~8歳で成人の約90%に達します。この時期に、いかに多様な運動を経験しているのかが大切です。
若草幼稚園では、基礎的な運動から発展的な運動まで、無理なく獲得していける忍者の取り組みを通して、運動コントロール能力の発達に力を注いでいます。段階別に、初級、中級、上級、師範に分かれており、「歩く」「渡る」「ぶら下がる」などから、「逆上がり」「側転」「縄跳び」など、遊びの時間を通して、自分で挑戦していきます。(幼児期における運動発達と運動遊びの指導 ミネルヴァ書房、2014)
また、2歳児から発達に合った多くの鬼遊びやゲームを取り入れ、心が弾ける体験、友だちとやり取りする喜び、協力して物事を進める力を育んでいます。