Kくんと、久しぶりにお話できた。
長らく密にかかわることがなかったので、
抱っこまでいけるかな、と思ったけれど、
割にスムーズにいけた。
そして、いろんなお話をした。
本当にいろんなこと。
例えば、好きな食べ物。
彼の好きなものは、
ふりかけごはんにウィンナー、
ハンバーグにポテトチップス。
それから、ラーメンも。
わかるわぁ。
ちなみに嫌いなものは、
きのこ。
あ、私もしいたけ、子どものとき食べれんかった。
それから、誕生日のこと、
弟のこと。
そうして、ポツ、ポツと今の気持ちが出始める。
おそらくその中の、肝は、これであったろう。
「まみこ先生より、僕のお母さんの方が、こわい。」
それは、前提として、私がこわいということかね。
そして、お母さんはこわいというわけだ。
「あぁ。お母さん怒るの?」
「うん。」
「ほんとに、すみません。
お母さんというのはね、怒るのよ。
人種としてそういうわけなのよ。
まみこ先生だって、お家に帰ってお母さんになると、
怒る、怒る。」
「え?誰に?」
ぱっと顔が好奇心に満ちる。
「うん?
まみこ先生の子ども。
ほんと、ごめんなさい。
代わりに謝るわ。
ほんなら、今日の朝も怒られたんかいな。」
ときくと、
「うん。」
とうなづく。
そして、こういった。
「お母さん、こわい顔する。」
「こわい顔する!それが嫌なの?」
「うん。」
「こわい顔が嫌なんやね。」
「こわい顔がいや。」
「よし、お母さんに言ってあげる。」
というわけであった。
そうか。
こわい顔か。
こわい顔してるよね、私たちきっと。
今まで、声を意識してたけど、
顔か。
お母さんを代表して、謝ります。
ごめんなさい。