園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.10.30

Mちゃん ・・・年長児

 

あぁ、Mちゃん。

あなたは、いつの間に、そんなお姉さんになっていたの。

 

放送係になったMちゃん。

私が出だしの合図をすることになっており、

「どうぞ」

というと、

「まだ。

 まだ、準備できてない。」

という冷静な答えが返ってきた。

 

おぉ。

なんという、しっかりしたダメ出し。

確かに、目の前では、次の競技の準備が進められている。

むしろ、適当な私が恥ずかしくなった。

 

そして、彼女はさらに、こう、私にささやいた。

「もう、大丈夫かもしんない。」

その視線は、状況判断する明晰な色に染まっている。

 

ほれぼれ。

 

私は、彼女をリーダーと思い、かしこまって立つ。

彼女は、私の方を向いてうなづき、

それにこたえるかのように、私もうなづく。

 

そして、しっかりとした彼女の声が響き渡った。

 

あぁ。

なんという感動だろう。

 

2歳さんの頃から、

本当に声が小さくて、

身体も細くて、友だちと打ち解けるのも難しかったあなたが、

こんなにしっかりと、透明で理知的な輝きを帯びて、

ここに立っている。

 

眠っていた宝石が輝き始める。

そして、心の翼は、大きく広がり、

上空を目指して舞い始める。

 

われわれに、あらたな希望の光がともる。

 

子どものすてき。

ついでに、詩人ドウモトマミコのすてき。