今年の作品展も、まっこと素晴らしかった。
これが、毎年続いている。
なぜか。
それは、単純にすべての子どもが、
そして、一年ごとのそれぞれの子どもの成長が、
命の輝きに満ちているからである。
まず、「子ども」という存在が、
まっすぐな美しさにあふれている。
その美しいエネルギーを阻害することなく、
全力で支えようとする保育者集団が、
「作品展」という、他者にその存在を開くことを可能にする。
この一週間の先生たちの頑張りは、
並大抵のものではなかった。
子どもの作品を素敵に見せたい。
ただその一心で、子どもの作品と向き合っていた。
みなさんが感じた感動の一部は、
保育者の心である。
さて、私がりす組に作品を見に行ったとき、
子どもたちがこぞって、作品の説明をしてくれた。
と、そこに巨大なイモムシが・・・。
まぁ、普通の500倍以上?
「これ、Rちゃんの。
お母さんをオエって、言わせるがやって。」
なんと。
私は、このエピソードが強く印象に残っているわけだが、
それは、結局子どもの世界の中心には、
「お母さん」がいる、
ということが改めてわかったからだった。
彼女の巨大なイモムシエネルギーは、
まっすくにお母さんに向かっている。
お母さんは、これを抱き枕にできるであろう。
そういえば、ある月の誕生会で、
一生懸命、舞台に立って、
ものすごくきちんとして頑張った彼が、
舞台を降りて、ほっとして周りを見たら、
さっきまでまっすぐに彼を見ていてくれたお母さんが見当たらず、
いつもの憎まれ口も忘れて、
先生に抱っこされながら「ママは?ママは?」
と泣いていた。
その時も、彼が、ただただ、お母さんに認められたい思いで、
頑張っていたことがわかった。
その健気さと、なんともいえない泣き顔に胸を打たれた。
子どもの世界の中心にはお母さんがいる。
子どものすてき。