先日、PTAさんの主催で、おもちつきがプレゼントされた。
蒸す人、搗く人、返す人、丸める人、取り分けてくれる人、
お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんが色んな役割を担って、
温かく、活気のある一日がプレゼントされる。
おもちつきは、時間との勝負!みたいなところに、
引き締まったスピード感が生まれ、
「よいしょー」の掛け声と共に、
祝祭的な空間が立ち上がる。
今年目を見張ったのは、
子どもたちの搗く姿が非常にスムーズだったことである。
お父さんの搗く姿をじっくり見たからだろうか。
年中はすでに、「勝手知ったる」かのように、
一連の動きにリズムがあり、
年長ともなると、そこに意図的な力強さが加わっていた。
年に一度で、この学習力。
幼児期の子どもの学習の仕方と言うのは、訓練ではなく、
心と身体が一致する集中力的タイミングだとつくづく思う。
年少さんも、ペタンペタンと杵の重さを感じて搗き、
餅がひっついて離れず、よろけていたのがなんともかわいかった。
さらに、今年はお母さんたちが、餅にあんこを詰めて丸めるところを、
とても丁寧に見せてくれたので、
午後のごっこ遊びでは、粘土でその仕草が盛り上がったようである。
和紙で餅をちぎるシーンや餅が伸びていくシーンもでたし、
粘土の餅をどんどん並べるシーンもあった。
ちゃんと水に手をつけて、餅を返すシーンなども現れて、
本当の水を使いたいと、担任を困らせた子もいたようだ。
クラス、学年、それぞれで、おもちつきごっこを楽しんだ。
見たこと、感じたことを、ごっこ遊びを通して表現し、
その学びを確かにする子どもたち。
それが、心底喜びである子どもたち。
表現できる素材や環境を考えて、
待ってましたとばかりに用意できる先生たち。
学びってこうでなくちゃね。
大人が示してくれて、子どもが学ぶ。
大人と子どものすてき。