Sちゃんが、絵を描いている。
「これが、窓で、これがドアね。」
「うん。」
それを適当につなぐSちゃん。
「これは、なんでしょうか。」ときくので、
「壁。」
と答えると、
「ぶっぶー。」
「何?」
と尋ねると、
「わからん。」
わからん・・・。
逆に、「なんやと思う?」と聞くので、
「壁じゃない?」というと、
今度は、「うん、壁。」
とめでたく採用された。
その壁に、Sちゃんは、「これ葉っぱ。」といって、
葉っぱを描いた。
それから、楕円に三角を描いたものをさして、
「これなんだと思う?」と聞くので、
「うーん。ヨット。」
というと、「それはいい」と、
ご機嫌で採用された。
それから、四角をくっつけて、
「これは何でしょうか。」と聞く。
そこで、適当に答えていると、それは、「うちにはない」とか、
まじめなダメ出しをされる。
そこで、「玄関」というと、採用された。
それから、ひし形のような形を描き、
「これは、カレーパンマンみたいだけど、
なんでしょうか。」
と聞く。
「うーん。ひなまつりのお菓子。」
というと、笑顔で採用される。
「いいんですか!」と思わず言ってしまった。
なぜ、ヨットにひなまつりのお菓子がくっついているのか!
しかし、いいのであろう。
それから、尖がった形を描いたので、
「たけのこ」というと、不採用で、
「角」も不採用であった。
で、何になったか忘れた。
どれも、採用された後に、丁寧に色が塗られた。
Sちゃんは、できた絵を先生に見せに行き、
これまた丁寧に説明をしていたが、
途中で忘れて、私に聞きに来た。
子どもの描画のすてき。