下の息子の寝癖は、毎回すさまじいものがある。
小学校のときは、その寝癖がドラゴンボールの悟空のようだと、
大変気に入っており、絶対に直させなかった。
去年は、酉年だったので、その年を尊重したトサカヘアを貫いた。
親的に恥ずかしかったが、結局慣れてしまった。
第一、すさまじい寝癖を直してやる時間もない。
坊主にすればよいだけの話だが、
長年お世話になっている美容師さんは、
彼の意向を尊重してくれている。
中学校に入ったら、もう絶対いかん!
と最初のうちは私も頑張っていたが、
やはり、相手の抵抗と時間に負けた。
ところが最近、それを整えるようになった。
その日も、遅刻ギリギリだというのに、
指摘されると、素直に直しに行った。
「あれ?どうしたんだろう。」
「言われたのよ、きっとなんか、友だちに。」
とうわさしていると、
「ちがう。
直さないと、後ろの人が、前が見えないの。」
というわけだった。
寝癖の迷惑。