お昼寝の時間。
お母さんに会いたいと号泣したSちゃん。
抱っこしていると、
思い出したように大声で泣き、
指を吸って放心し、
また号泣する。
とってもしっかりしていて、
頭の回転も視野の広さも抜群の彼女だが、
また、こうやって泣きながらも、
周りの状況を把握しようと動く視線は、
さすがであるけれども、
それでも、こうやって、指を吸っては放心し、
泣きながら母を求める姿を見ると、
私たちの仕事は、本当に責任の重い仕事であることを痛感する。
まわりの子も、どこかしら思い当たるところがあって、
心を同じくしているから、じっと聞いている。
けれど、まぁ、ちょっと眠たくなった子も多くなったから、
寒いけど、毛布にくるんで外に出る。
お日様があったかい。
いろいろと、たくさんお話して、
ドリフの物まねまで、やってもらって、
それから、なんだか眠くなってきたSちゃん。
ふと、こうつぶやいた。
「なんか、テレビ見たくなってきた。
テレビ見る。」
「ぶふ。」
と私が笑うと、彼女も笑う。
わかってますけんどね、
テレビがないことはね。
けれど、こう、ぼーっとしていたい、
けど、寝たくないって意味では、
テレビがぴったりなのよね。
気分的にね。
子どものすてき。