ある日、年中さんのとうもろこしの苗を、
ヤマアカガエルのおたまじゃくしの水槽に、
盛大に放った男、Lくん、2歳。
許さん。
というわけで、
「やりましたかぁ?!」
と尋ねるも、
「やってない。」を繰り返す。
「ウソをつく子は、えんまさまに、舌を引っこ抜かれます!
いいんですか。
やりましたか。」
「やってない。」
なに。
「よし、じゃぁ、まわりの子に聞いてみよう。」
というわけで、担任の先生に証拠集めに行ってもらう。
その間に、作ってほしいという、チラシの剣を作ってあげる。
実にノリノリのL氏。
と、担任の先生が目撃証言を得て、帰ってきた。
「やってるじゃないの!」
「やってない。」
「なに。ウソをつかん!
もう、剣、作らんぞ。
やりましたか。」
「はい。」
・・・。
なに、そのさっくり加減。
「やりましたか?」
「はーい。」
そんなにあっさり認めるわけか、君。
それほど、剣がほしいのかね。
というわけで、
泥だらけになったおたまじゃくしたちを見せて、
どれほど苦しいかを伝え、
さらに、とうもろこしが食べれんじゃないかと訴え、
それから、年中のお兄さん、お姉さんに謝り、先生にも謝った。
この頃には、流石に悪かったなと思っているようだった。
そして、二人で、水槽をお掃除して返した。
Lくんのすてき。