さみしさが固まってくると、
子どもは、一拍置くようになる。
だっこ。
と言っていたあの子が、
黙って、佇むようになった。
視線を受け入れず、
首を振るようになった。
だっこの後にくる虚しさ。
そして、だっこが終わるときに、
自分を立て直すエネルギーの減退。
どうせ、我慢するなら、最初から我慢する方がいい。
心をあまり動かしたくない、
そんな心持ちで放心している。
それでも、見ているね。
変わらずに、ここにいる。
そして、静かに、なんとなく、だっこしましょう。
一緒に、何も考えないで、だっこしていましょう。
そうして、だっこが終わっても、
必ず、次のだっこがある。
長い時間をかけて、
いろんなことを感じながら、
その固まりつつある心の氷を、
一緒に溶かしていきましょう。
子どものすてき。