Kくんが、徐ろに私にこう言ってきた。
「男の子が女の子のこと好きになることを恋っていうが。」
「ふうん。
で、Kくん、好きな子おるの?」
「おらん。」
と即答。
その後で、思い返すようにこういった。・
「ママしかおらん。
ママしかおらん。」
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。