Hちゃんは、ピンピンと物事が響く、天才2歳児である。
いつも、私を見つけてロックオンする目は、
「不審者だな、お主」と言っている。
そんなHちゃんに、
「失礼します!」といってお母さんから引き取る。
すると、「ちょうちょ捕まえる。」
というので、「ちょうちょ捕まえる!」と南倉庫に向かう。
虫取り網を探していると、
「手で捕まえるが。」とはっきり言われる。
そうなのか。
それで、虫取りかごをもって、花壇へ。
小さなちょうちょじゃないとだめだという。
羽が破れた蛾はいたが、
小さなちょうちょがいないので、二人で呼んでいると、
ちゃんとやってきた。
それは、他の子が群がって、手で取っていた。
すごいな、みんな。
それから私が草を引いていると、
ちゃんとHちゃんが、ちょうちょを手で捕まえて持ってきた。
すごいな。
そして、
「ちょうちょ手でもったら、ここがしゅわしゅわする。」
といった。
いいなぁ。
それは、「鱗粉」というもので、
ちょうちょの羽は粉でできているから、
それが付いたんだね、と話をしたが、
何より、そんなふうに身体で感じ、
それを言葉でそのままに表現することのすばらしさを思う。
子どものすてき。