園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2018.07.30

心静かに ・・・年長児

 

お泊まり保育では、いろんなドラマがあった。

Kちゃんは、おうち以外のところが苦手な子である。

おばあちゃんのお家に泊まるのも、苦手である。

そんなKちゃんが、Sちゃんがいるからと、

その気になってくれた。

 

だから、先生たちみんなで、支えていこうと話し合った。

 

登園してきた彼女は、顔面が蒼白だった。

あぁ、辛いんだな、と思った。

 

夜ご飯のときも、その蒼白な表情は変わってなかった。

ただ、淡々と、

そこにいることを心がけていたようだった。

5歳にして、彼女は修行僧だった。

 

でも夜は、すっと眠りに落ちていった。

担任のF先生が、とんとんをしてくれて、

F先生は、とても透明な人だから、

きっと、安心できたのだろう。

 

そんな彼女が、お母さんにお話ししたのは、

蝉の鳴き声とお月様の光だった。

 

修行僧のように、自分に降りかかる苦しみや痛みを、

平常心で乗り越えようとする、

その心に響いてきたのは、

自然の営みだった。

 

自然の変わらない偉大さ。

 

こうして、詩人って生まれるのかなと、

ふと思った。