バザーでは、よく卒園児が来てくれるようになった。
ふと園庭を見ると、
手鏡を持って、リップを念入りに塗る姿が目に入った。
「それは、人前でするもんじゃない。」
とよっぽど言いかけたが、
その、シャナリとした雰囲気に、
お姉さんになった私演出を見出した私は、
それを大事にしたくなった。
それから、ふと入り口を見ると、
このツーな小説、誰が買うかなと値段をつけた文庫本2冊を、
小学校6年生の女子が買っていた。
みんな、お姉さんになったね。
来てくれて、ありがとう。
子どものすてき。