園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2019.01.10

彼の好きなところ ・・・年長児

 

今、私はことあるごとにJくんと対決中である。

彼は、絶望と希望の境界線上にいて、

あるときは、私と相当なバトルを繰り返している。

 

だがしかし、私は彼を心から愛している。

 

彼は、大きくなったら人を殺す。

そして私を殺す。

 

といった。

 

だが私は、彼の心がとてもそれには耐えきれない、

優しさをもった男であることを知っている。

彼は、春に自分の過失で死なせてしまったメダカについて、

まだ、言う男である。

水槽を見る度に、「ここにメダカがいた。」という。

その言葉の続きに、僕が死なせてしまった、

という心の声がいつも聞こえてくる。

 

そんな彼と、本日も相当なバトルを繰り広げ、

「楽しくない!楽しくないから嫌だ!」

という彼に、つまり、何もかも嫌だという彼に、

「贅沢言うな。

そんなに楽しいことばっかりあるか!

人生は、嫌なことだらけや!

楽しいことなんかちょっとしかないわ!」

 

と6歳にわかるか?という私自身の本心を返しちゃう園長ドウモトマミコ。

すると彼は、(自分が死ぬために)

「もう、ご飯なんか食べん!」といい、

「それはいかん。ちゃんと食べなさい。

 大きくならんと。」

というと、

「なんでよ~。」

と号泣するのである。

それは、本当に痛々しいまでの姿である。

 

彼は、「まみこなんか、大嫌い!」という。

「まみこ先生は、大好きや。」と返す。

「なんでよ!大っ嫌い。まみこなんか、大っ嫌いや!」

「あんたが嫌いでも、私は好きや。」

「ちがう!あっち行け!一緒におりたくない!」

「なんで好きなんかな~。

 ん~。」

(これは、聞いている)

「そうね、頑張るとこかな。」

というと、

彼の顔に、思わず笑みがこぼれた。

 

頑張ってるんやな。

 

子どものすてき。