園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2019.01.30

Tくん。 ・・・年長児

 

Tくんは、目がぱっちりとした一般的に非常にかわいい子で、

動きもたいへん活発で魅力的で、

「何をするか。」ということを、

とてもよくやってくれる男の子である。

 

先日は、朝から永遠と口げんかをしていたSくんとRくんの間に、

ままごとの包丁が入った箱を持ってきて、

「これで戦いや。」

などと言い出す。

 

何をしてくれるのかね。

 

それで、ケンカしていた二人は案の定盛り上がってしまい、

その道具を投げ合って、軽くけがまでしちゃったのである。

 

というわけで、もちろん怒られる。

 

隣で聞いていた担任が、

「もう、そのまんま保護者の方にお伝えしていいですね。」

「はい、そうして下さい。」

の言葉に、とたんに顔色が変わり、

「いやだ~。」と泣き出す。

 

「仕方ありません!

 けがしちゃったんだから!

 いらんことするからや。」

というも、本気でそのハンサムな顔が崩れまくる。

 

「わかった、わかった。

 ほんなら、もうしっかりと怒りましたから、

 お家では怒らんとっちゃってくださいって、言ってあげる。」

 

というと、とたんにほっとした顔をする。

そんな彼の様子を見ながら、

 

「そうはいっても、

 怒られちゃうかもしんないけどね~。」

 

と、去りながらつぶやく園長であった。

 

つづく。