2歳児のHくんが、自分の人差し指の先をじっと見て、
こう聞いてきた。
「これなぁに?」
「んー・・・、ハナクソかな。」
彼は、さらにそれをじっと見てから、
私に差し出し、丁寧にこういった。
「これどうぞ。」
いらんです。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。