やっとのことで、花壇ですよね、ここ。
花壇でしたよね、ここ。
というぐらいに、花を植えることができた。
温度とか、土の具合とかよかったらしくて、
ラナンキュラスが大変美しくモリモリに咲いてくれた。
だがしかし、毎日のように、
ボキボキボキボキと折れている部分が見つかる。
さらに、パンジーやビオラが極端に枯れそうになっていたり・・・。
ダンゴムシハンターたちの仕業である。
根元に群れているダンゴムシを毎日集めている男、主に二人。
だがしかし、ダンゴムシを集める、という遊びは、
非常に大事な遊びである。
そのいる場所を推測することも、大切な知性の働きである。
だがしかし、花がやられる。
年少だから、力加減を持続させることは難しく、
「ダンゴムシ!」という気持ちでいる彼らには、
そこで、「うえ~苦しい~!!」と叫んでいる花の気持ちはわかるまい。
一番は、背の高いラナンキュラスを、
手前の手に届くところに植えた私が悪かった。
次回から、それはやめようじゃないか。
だがしかし、花の立場も教えなくてはなるまい。
Sくんは、もうちょっと聞き入れてくれそうだが、
Hくんは、研究に徹しすぎるため、
そして、どこかドライであるため、
花のことなんぞどうでもいい、という態度が見え見えである。
そんな彼に、しおれた花を見せる。
その日は、何か感じてやさしく水やりをしてくれた。
だが次の日は、まったく関係ないっす、という雰囲気で、
ハンター業にいそしむ。
私は、花が倒される度に、「ぎゃー!」と叫び、
「やめて!」というが、まだ、真剣ではない。
そして、別の場所を提案するが、
花壇は、花が単体で植えられており、
雑草の中で探すよりも、ハンターたちにとっては快適であるため、
常に私は隙を狙われている。
あぁ。
どうしようかな。
わからんすてき。