朝、早出の時間帯。
子どもの大きな声が聞こえてくる。
「バイバイ!
バイバイ!!
バイバイ!!!」
繰り返されるそのバイバイは、
魂の叫びに聞こえる。
お母さんとの別れについて、
自分を納得させようと必死であると同時に、
「絶対に僕のこと忘れないでね。」
「絶対に僕のこと、お迎えに来てね。」
と、そう叫んでいるように聞こえる。
そういえば、お母さんやお父さんと別れるときはギャン泣きで、
すぐにケロリンコの子もいる。
それを年長さんまで続ける子もいて、
「ええ加減にやめなさい。」というと、
次の日からやめたりするが、結局のところ、
「私は幼稚園の子であることを認めますが、
そう簡単にあなたと離れて大丈夫と思ってもらっちゃ困りますよ。」
という意味の、彼らの年中行事というか、日課なんでしょう。
けれど、その朝の「バイバイ」を聞いていると、
安心でいてもらわなきゃ。
と、やっぱり心が引き締まる。
子どものすてき。