おやつの準備中に、内線が鳴った。
Yちゃんが、「鬼からじゃない?!」
とすかさず言って、保育室がシーンとなる。
チャンスとばかりに小芝居を始める私。
「どうしよう!
本当に、鬼からかもしれないから、
気を付けて。
職員室に行ってくるね!」
残っている他の先生も、小芝居に乗り、
「気を付けて行ってきてください!」
と心配そうに見送ってくれる。
さて、用事が終わって戻ってくると、
「大丈夫だった?」と心配してくれる子どもたち。
そんななか、Lくんが、
「先生、何か悪いことしたが?」
と聞いてきた。
あなた、心当たりでもあるのかしら。
「先生、大丈夫だったけど、
Lくん、何か悪いことした?」
と尋ねると、こういった。
「今日は、してない。」
子どものすてき。