園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2019.06.30

おじいさん ・・・年長児

 

S氏は、非常にジェントルマンな男の子である。

か細く、泣くときは声にならない嗚咽をもらす。

以前は大変な泣き虫であった。

というわけで、園としても大変な箱入り息子として育ててきた。

特に、結実子先生の箱入らせぶりは、徹底している。

 

そんな彼だが、ジェントルマンらしく非常にクレバーな頭脳を持っており、

将来は確実に何かで活躍するであろう煌めきを持っている。

 

そんな彼が、首に白いシフォンを巻き、

「僕はとてもおもしろいことをやっているよ。」

という笑顔を向けてきた。

 

「なんか、エリマキトカゲ?」

と私が言うと、それは全然違っていて、

彼は、白いあごひげのおじいさんになっていたのだった。

ちなみに、彼のおじいさん歴は長く、

年少のときからのベテラン俳優であるらしい。

 

私のあまりのトンチンカンぶりに彼は去っていったが、

先生の説明によると、

S氏扮するおじいさんは、毎日病院に検診に行っており、

Hくんら、お医者さんに見てもらうらしいのだが、

時々、道で行き倒れちゃうんだそうである。

それを多くの通行人が助けて病院に運ぶらしい。

 

そんなおじいさんが、ヤクルトで作った新しい杖で、

腰を90度に曲げて歩き、

(現実90度に曲げないと歩けない杖の長さで)

今日も検診に向かい、

寝転がって検診を受けていた。

 

そして、次の日には、あやめ組で、

浦島太郎ごっこが始まっていた。

 

そして、職員室では、

はやくも、生活発表会、どうなるか!

と話し始めたのであった。

 

おじいさんのすてき。