園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2019.07.30

大人の迫力がそのまま入る ・・・年長児

 

今年のお泊り保育は、

どう考えても雨でしょうという天気予報を受けて、

雨バージョン+晴れバージョンで臨んだ。

 

雨という視界の悪さでも大丈夫そうな「ひっぱりっこ」と、

「どうせ濡れますから」の水のぶっかけあいこ。

 ひっぱりっこは、お父さん半分の6人対1クラス25名の子どもたちで対戦し、

そのあと、クラス対抗ですることにした。

 

子どもたちが集まったとき、

突如、お父さんたち12名が肩を組んで円陣になり、

「がんばるぞ、おー。」をやった。

それは、

 

「おぉ~~~~~~~~~~~~」

 

という、腹から出た地響きを起こすような声であった。

一瞬、時がとまった子どもたちは、

すぐさま、担任の合図を受けて、呼応するかのように、

「おぉ~~」と声を上げたが、

それは、非常に、上の「おぉ~~」と一緒であった。

 

そして、それ以降の「おぉ~~」は、

すべて、「おぉ~~」的に洗練された、腹か声帯をふるわす声で、

まるで地響きを起こすような、対戦する気合ってこれやろう、

という声であった。

 

つまり、子どもたちは、聞いただけで、

それを身体にうつし、

腹を使った呼吸で声帯をふるわす発声を習得したのである。

 

子どもの学びとはこういうものである。

心が動くと、脳みそと身体を総動員して情報を受け取り、

それをそのまま「模倣」して見せる。

 

子どもは天才。

そして、めったに聞けない男性集団の気合の声を聞けた、

子どもの贅沢。

 

子どもと大人のすてき。