Aちゃんが、ままごとのコップと急須を持って、
「おいしい麦茶です!」
と、持ってきてくれた。
私にコップを渡し、注ぐふりをして、
「これは、おいしくて生きかえる麦茶です!」
というので、なんとも笑いをこらえて下を向くと、
「生きかえらないですね!」
といって、去り、
もう一度、麦茶を入れるふりをして、
「今度は、もっとおいしくて生きかえりますよ!」
と持って来てくれた。
今度こそ、麦茶を飲んで元気にならなくては、
とAちゃんの思いに応え、
「あ~、おいしい、元気になった!」
と、動作をまじえて言うと、
「やっぱり、麦茶だね!」
と言って、去って行った。
そして、他の人にも、元気になる麦茶を入れていた。
子どものすてき。