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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2019年8月20日
遅いのよ ・・・年長児

 

今、年長の男子の間で、Aくんの隣に座る、

Aくんの隣で食べる、Aくんの隣で寝る、

がブームである。

 

ともかく、今現在Aくんはアイドルである。

まぁ、感じがいいし、かしこいし、いつも変わらんからかなぁ。

 

そのブームにのりたいYくん。

本気度は、相当低いと見る。

 

本気度が実は低いせいか、策略よりも瞬間技能系であるせいか、

全てコトが終わってから、

隣に座りたかった、隣に寝たかった、と言い出す。

 

「だからね、それは遅いんですよ。」

 (みんなが隣りどころか、前も横も全部塞いでから言ったってね。)

「隣に座りたかったら、 早くしないと。

 早く準備して、隣に座らないとダメなの。

 わかった?」

 

「うん。」と悲しそうにうなづくYくん。

「今日は、まみこ先生が隣に座って、食べるから。

 次は頑張ってね。」

と、私でAくんの代わりが務まるか多少疑問ではあったが、

彼は納得してくれた。

 

「次、頑張りや。」というと、

「うん。」とうなづく。

 

そして、案の定、お昼寝のときも彼は出遅れ、

いつものメンバーが、がっちりとAくんを固めていた。

 

「だから、遅いんやって。

 はよう、せんと。(ねらってないと。)」

またもや、「うん。」と悲しそうにうなづいていたが、

次に決めた場所も、別の人に取られたようであった。

彼曰く、「ちょっと、間違えて行ってしまったが。」

という。

間違えて・・・、ってわかってるんじゃないの。

 

「そういうときはね、

 物を置いていくの、物を。

 そしたら、ここ僕のってわかるでしょ。」

「うん。」

「明日は、ちゃんと、まみこ先生がお手伝いするから、

 もう、寝て。今日は。」

というと、また、悲しそうに「うん。」とうなづいて、すぐ寝た。

 

そして、寝過ぎて、また、おやつの席は出遅れたが、

もう、それはどうでもよさそうであった。

 

Yくんのすてき。

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