今年の仕上がりは素晴らしい。
仕上がりというのは、運動会という目的に向かって、
集中力が高まり、心も身体も著しく伸びているということである。
年中さんの走り方がすばらしくなった。
手も足もめいいっぱい動かせている!
9月の「なんですか、そりゃ。」がうそのようだ。
玉入れも、入れるかごの高さが上がっても、
30前後をキープしている!
担任の気合も、十分である。
ウダウダは多少変わらんところもあるが、
これは、年中であるからして仕方あるまい。
一人一人が、それぞれの緊張と戦っている故である。
年長さんは、今年久しぶりに4チームでリレーを走る。
これは、すばらしかった。
「バトンをつなぐ」ということがよくわかり、
毎回、チーム内での走る順番を考え合っている。
自我を通す子、気分の子、戦略の子とさまざまで、
様々に試行錯誤をしている。
そうして、「チーム」の連帯感が増し、
メンバーが自然に肩を組んで、エイエイオーをしている。
環境として、めちゃめちゃわかりやすい、4色のたすきを作ってくれ、
アンカーも真ん中にラインが入った、
「アンカーです」というたすきを作ってくれた我が作り部の福永さんに、
心から感謝である。
今年の子どもたちは、連帯感が非常に強く、
ひっぱりっこでも、誰かが前に出てきて、
「がんばるぞ、おー」を全員でやっている。
むしろ、気合のわりに、
本番の中身がへなちょこに見えるくらいである。
また、永遠と繰り返すので、止めることも一苦労。
だが、こんな素晴らしい光景があるだろうか。
自然に湧き出る一体感。
これは、担任が、一人ももらさず子どもを大事にしているからである。
どの子どもにも、クラスへの所属意識が育まれているからこそ出てくる姿に、
見とれている。
バトンの渡し方も、走り方も、負けない気持ちもすばらしい。
ひっぱりっこについては、
それは、ひっぱりっこではなく、歩いてるだけじゃないですか、
という姿があり、笑ってしまったが、「引き合うこと」だけをやってから、
よくなった。
先手必勝の大人部の作戦に引きずられているところがあるので、
来年は調整が必要だろう。
組み立てのできあがりも上々である。
2歳さんは、相変わらずとてもかわいいが、
走る姿は年少のようだ。
「どんぐりころころ」のかわいいダンスを是非踊ってくれるように、
祈るばかりである。
年少さんは、ダンスの姿が例年になくすばらしい。
森で豊かに虫とかかわってきて、自分で虫のお面を作って、
虫のダンスを踊る。
その生き生きとした姿に、体験の連続性の大切さを思う。
さらに、種目の内容も少し変えたことが功を奏し、
大変バラエティ豊かに見える。
というわけで、今年は、ぐんぐんとギアがあがっていく運動会で、
台風もよけてくれる始末である。
当日が楽しみで仕方がない。
子どものすてき、