Kくんが妹のSちゃんの手を引いて、バスから降りてくる。
Sちゃんのお顔をみると、涙が一粒、頬に残っている。
「だいじょうぶ?」
と声をかけると、
「起きてから、ご飯食べてから、ずーっと泣いていたが。」
と兄が説明していくれる。
「そうかぁ。
お家にいたかったのかなぁ。」というと、
「昨日とその前に、お休みしてたから。」
とKくん。
すばらしい兄妹愛。
私が、そっと涙を拭いて「だっこしようか?」というと、
Sちゃんが、何か小さな声で言う。
「なに?」と聞くと、兄が、「いいって。」と言って、
二人でぎゅっと手をつないだ。
そして、Kくんは、「だいじょうぶ。」と私に目でサインを送った。
「そうか!いってらっしゃい!」
というと、うなづいて、二人で階段を上がって行った。
家ではけんかしても、外では助け合う子どもの姿に、
心が温まります。
子どものすてき。