美しい秋空のもと、運動会が華々しく開かれて終わった。
余談だが、私の悩みは、近い将来「エアコン」とどう付き合うか、
ということになってきそうである。
この美しい空と爽やかな風を感じられる子どもに育てたい、
身体の深部まで呼吸を届けられる子どもになってほしい、
そして、きちっと体温調節できる子になってほしい、
という願いだけは、外さないつもりである。
なんと、全ての小学校でエアコンを導入・・・。
それが「現実」かしらんが、
どうも、大人は自分の感覚で子どもを守りたがる。
だが、子どもは違う。
特に幼児期は、将来ずっと付き合う身体を育てるときである。
だから、彼らの身体は、その環境に応じて身体をつくろうとする。
とはいえ、毛穴の働き自体は、およそ2歳までに大半が決まってしまうらしく、
本当は幼児期では遅いぐらいなのだが・・・。
というわけで、屋内の運動会というのは、あり得ん話である。
そんな私の願いを後押ししてくれるような、
台風までよけてくれる、美しい秋空だった。
今年は、子どもの充実感が、肌で感じられて嬉しかった。
伸びやかな終わりの式の体操。
進行も、例年より40分も早かった。
子どもが、自分の出番を予測し、待ち構えていたことが、
大きな要因であると、私は思っている。
実際に、園児全員が並ぶはじめの式や、終わりの式は、驚くほど早かった。
子どもが、運動会という長期指導計画に基づく保育者の教育的意図性を、
自分のものとしてくれていた証拠である。
そして、運動会明けの第1日目、
運動会を焼き直す、生き生きとした子どもの姿があった。
心と身体が100%で動いた日。
晴れやかな日。
保護者のみなさま。
朝早くから、最期まで、
準備、進行、片付けにご尽力くださり、
何より、大人のすてきと温かさを子どもに届けて下さり、
本当に、ありがとうございました。
子どものすてき。