お昼寝のあとのおやつは、
子どもたちが何より楽しみにしているものです。
ところが、おやつが配られてもブルーな表情のKちゃんとNちゃん。
どうも、柿が苦手なようです。
「甘くておいしい!」
と食べて見せても、手をつけようとしません。
そこで、Nちゃんに、
「この柿、甘くてメロンみたいだから、
なめるだけ、なめてみる?」と口に近づけてみると、
ペロッとなめてみました。
表情が緩んだので、「甘かった?」ときくと、
「うん」とうなづきます。
「じゃあ、一口かじってみる?」というと、パクパクと食べました。
一方のKちゃんも、思ったよりおいしかったようで、
一口一口、時間をかけながら食べ始めました。
次々と食べ終わった子どもたちが外に遊びに出て、
私とKちゃんとKくんが、残りました。
Kくんは、ちょっと自分の思いが通らなかったことがあって、
ご機嫌斜めの様子。
しかし、Kちゃんが気になるようで、
「早く食べんと、お化けが出るかもしれんで!」とせかします。
とそのとき、ガタッと音がして、
3人とも、ドキッとして、
Kちゃんが、その勢いでパクッと柿を食べました。
「すごい、Kちゃん。全部食べれたね!」というと、
「行くで!」とKくんが外に誘います。
Kちゃんが、先に靴を履いて行こうとすると、
「手をつないでいくがやろう。」
とKくん。
なんと。
そして、二人で手をつないで階段を降りていきました。
彼女が食べ終わるのを待っていた彼氏。
というわけでした。
子どものすてき。