2歳児の泥遊びを観察してみた。
互いのやりとりはほぼなく、
独り言に近いやりとりは、少しある。
Gくんが、おもむろに使っていた道具を持って、滑り台に行く。
なんでだろう、と後で戻ってきたGくんに聞いてみる。
「Gくん、さっき滑り台に持って行ったの、あれなんやった?」
「うん?カレー。」
「カレー!
食べたかったなぁ。」
「だめ。」と即答のG氏。
「だめ・・・。」
と、目の前にお椀が。
超真顔のKちゃんが、私に土の入ったお椀を差し出してくれた。
さっきの会話を聞いていたわけだ。
それにしても、真顔にして無言。
私は、「これなぁに。」とも言えず、
「ありがとう!おいしい~。」と食べるふりをして、返した。
Kちゃんは、真顔でそれを受け取り、
そして、また別のお皿に入ったごちそうを持ってきてくれた。
私は、おいしそうに食べ、Kちゃんは、真顔で持ってきて、真顔で受け取る。
このやりとりは、数回続いた。
するとSちゃんが、「これどうぞ。」といってきた。
みると、バケツに泥がいっぱい入っている。
「ありがとう、Sちゃん。それ持ってきてくれる?」
というと、Sちゃんは、重そうにそれを持ち上げる。
「重い?ありがとう。
これなあに?」と尋ねると、
「おすし。」
「おすし・・・。
おすし?」
普通にうなづく、Sちゃん。
そこで、私はどうみてもお寿司ではないお寿司を頂く。
すると、また目の前に、こんもりと土の入ったお椀が。
「わぁ、こんもり。
いただきます。」と私がKちゃんに言うと、Kちゃんが、
「それ、ごはん。それ、ごはん。」と言った。
あ。自分から言ってきた。
これなあに?って聞かなくても、
そのときがきたら、自分で言うんだなと思った。
Kちゃんは、私とSちゃんのやりとりをキャッチして、
自分で考えた。
それから・・・。
私は、AちゃんやKちゃんが持ってきてくれた、
どうみてもそれに見えない、柿やナスを食べることになった。
2歳のイメージは、超適当ということを知った。
子どものすてき。