園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2019.11.10

真顔で ・・・2歳児

 

2歳児の泥遊びを観察してみた。

互いのやりとりはほぼなく、

独り言に近いやりとりは、少しある。

 

Gくんが、おもむろに使っていた道具を持って、滑り台に行く。

なんでだろう、と後で戻ってきたGくんに聞いてみる。

「Gくん、さっき滑り台に持って行ったの、あれなんやった?」

「うん?カレー。」

「カレー!

食べたかったなぁ。」

「だめ。」と即答のG氏。

「だめ・・・。」

と、目の前にお椀が。

超真顔のKちゃんが、私に土の入ったお椀を差し出してくれた。

 

さっきの会話を聞いていたわけだ。

それにしても、真顔にして無言。

私は、「これなぁに。」とも言えず、

「ありがとう!おいしい~。」と食べるふりをして、返した。

Kちゃんは、真顔でそれを受け取り、

そして、また別のお皿に入ったごちそうを持ってきてくれた。

私は、おいしそうに食べ、Kちゃんは、真顔で持ってきて、真顔で受け取る。

このやりとりは、数回続いた。

 

するとSちゃんが、「これどうぞ。」といってきた。

みると、バケツに泥がいっぱい入っている。

「ありがとう、Sちゃん。それ持ってきてくれる?」

というと、Sちゃんは、重そうにそれを持ち上げる。

「重い?ありがとう。

これなあに?」と尋ねると、

「おすし。」

「おすし・・・。

おすし?」

普通にうなづく、Sちゃん。

そこで、私はどうみてもお寿司ではないお寿司を頂く。

すると、また目の前に、こんもりと土の入ったお椀が。

「わぁ、こんもり。

いただきます。」と私がKちゃんに言うと、Kちゃんが、

「それ、ごはん。それ、ごはん。」と言った。

 

あ。自分から言ってきた。

これなあに?って聞かなくても、

そのときがきたら、自分で言うんだなと思った。

Kちゃんは、私とSちゃんのやりとりをキャッチして、

自分で考えた。

 

それから・・・。

私は、AちゃんやKちゃんが持ってきてくれた、

どうみてもそれに見えない、柿やナスを食べることになった。

 

2歳のイメージは、超適当ということを知った。

 

子どものすてき。