私は、Yくんの繊細な心がとても大好きである。
繊細さにもいろいろあるが、彼の所作には、
誠実な柔らかさがある。
そして、いつも世間の荒波に耐えている真面目さを感じる。
そんな彼が、涙を流そうものなら、
何を置いても聞きたくなる。
どうした?
何が悲しい?
話そうとすると、涙がこみあげてくるYくん。
話してくれないと、悲しかったね、
嫌だったね、って言えないから、話してほしい、
というと訳を話してくれた。
声を詰まらせながら話してくれたことは、
ちょっとしたいじわるの仲間にされてしまったことだった。
彼は、そんな意地悪はしたくなかった。
だからそんなこと全部が、嫌でたまらなかった。
だから、涙があふれた。
Yくんらしいね。
そのことについては、ちょっと様子を見ていきましょう。
Yくんが泣くことは、
まみこ先生にとっては、一大事。
子どものすてき。