それで、私はSちゃんを抱っこして、2階のお部屋に向かう。
「Sちゃん、重くなって、お姉さんになったね~。」
といいながら、靴箱へ。
「Sちゃんの靴箱どこ?」と聞くと、
「ちょうちょ」とすぐにマークを指さす。
「あ、ちょうちょさんだ。」
というわけで、Sちゃんは、気持ちを取り戻し、
ちょうちょになって、お荷物をした。
ちゃんと、手がひらひらとちょうちょになっている。
かわいいなぁ。
そして、キティちゃんのかわいいハンカチを見せてくれ、
それから、ポケットティッシュを私に見せ、
「ポケトティップシュ」
と言った。
私は、爆笑したかったが、なんとかこらえた。
そうして、荷物をしていると、
Sちゃんが、朝、お母さんに怒られた話をしてくれた。
それでか。
納得。
赤ちゃんのお世話と我の強い娘にいろいろいろいろ、
てんやわんやの毎朝。
「そっかぁ。
お母さん、大変やな~。
Sちゃん、お母さん、Sちゃんのこと大好きだから、
Sちゃんが帰ったら、
Sちゃん、おかえり。大好きよ。
って言うね。」
というと、
「うん。」
と言った。
そこには、当然よぉ!
という響きがあった。
親子の絆。
子どものすてき。