久しぶりに、年長さんのドッチボールに入った。
驚愕。
いつの間に!
これまでの私の思い込みをことごとく外してくれる、
すばらしいドッチボールだった。
あやめ対ばらでやるのかな、
と思っていたら、
男の子対女の子という。
しかし、Rちゃん、一人しかいない。
「Rちゃん、一人やん。」
というと、私を指さす。
「はぁ。じゃあ、二人。」
とRちゃんが外野に行って、私がコートに入ろうとすると、
パッとそれを見た男子が、
「じゃあ、おれ女子行くわ。」
になり、たちまちほぼ均等になる。
この適当さは、実に子どもらしい。
まず、玉のスピードの速さにびっくり。
いつの間に!
次に、ジャッジの速さにびっくり。
裁判官が適宜おる!
パスもできるし、サイドも使える。
アンテナが広い!
そして、ヘディング!!
はい?
最初、頭にがこーん!
とあたったので、びっくりした。
そして次に、それが技であり、故意に当てていることを知った。
「頭やき、セーフ~。」
と言っている。
まじか。
さらに、「顔やきセ~フ~。」とまで言っている。
私が経験してきたドッジボールは、
当てられるのが嫌の延長で、
頭や顔に当たってしまったら、セーフというものだった。
それを逆手にとって、ヘディングしまくっている姿には、
感動である。
その他にも、キャッチされないように、足元に鋭いボールを投げるとか、
パスするときには、山なりにするとか、
ボールの投げ方にバリエーションがあるとか、
ボールをちゃんと止めることができていて、
ボールが子どもたちの間をよく舞っているとか、
あまりのレベルの高さに驚愕であった。
何より、私は子どもたちの眼中になかった。
これが、おそらくもっとも素晴らしいことであった。
完璧な自立の姿である。
保育者がおらんでも、できるのである。
多少ずるっこはあったが、裁判官がその都度指摘している。
そこで、私が2連ちゃんで子どもを当てると、
「おれこっち。」と数人の男の子が、
私がいるコートに移動したことについては、
考えるものがあった。
子どものすてき。