「持ってきたらいかん」というお人形を何度も持ってきて、
さらに、あばれる風味も出し、
ここ最近、職員室に乱入してはいらんことを繰り返していたので、
和室にて、注意を施す。
なぜ持ってきたらいかんかというと、
お兄ちゃんになり、お父さんのように、
大人になるためにここに来ているのであるのから、
それはいらん!それで遊ぶより、土で遊ぶ方が大事なんや、
なんたらかんたら。
それに、幼稚園に持ってくるということは、
みんなで使うということや、
それができるのか?
もちろん「できん」と首をふる。
というわけで、彼にしては珍しく、
涙を流し、ものすごい長い時間の沈黙に堪え、
じっと座っていた。
「朝の荷物したのか?」
「してない」
と、首をふる。
「行って、ちゃんと準備してきなさい。」
黙って、うなづき自分のクラスに向かう。
そして、下りてきたときに、忍者試験のカードをぶら下げていた。
うーむ。
そこまで、響いたか。
そして、残っていた最後の一つの技を先生とずっと練習し、
とうとう合格し、巻物をもらったのであった。
そこまで響くと思っておらず、
あまりのおりこうぶりに、
続かんぞ、そんなに無理せんでよろしい、
なんて、いらんことを言いそうになったが、
無事、その後、無理はしてなかった。
子どものすてき。