お母さんと離れることがつらくて、
珍しく大泣きしているIちゃん。
それでも頑張って泣き止んで、
色水遊びをはじめた。
でも、その背中には、どことなく無理があったので、
隣に座る。
二人で、ミントを取りに行って、
お茶を作ったりして遊んだ。
お片付けの声がかかる。
すると、Iちゃんの目に涙が浮かんだ。
そして、Iちゃんは、
ふと、たくさん泣いていた自分が泣いてなかったことに気付き、
「Iちゃん、泣いてない。」
といい、
「まみこ先生、今日は、Iちゃんと遊んでくれてありがと。」
と言った。
その顔には、涙が浮かんでいた。
「私こそ、Iちゃん、楽しかった。」
という私の心は、何とも言えない礼節の心で満たされ、
さらに、どうやったら、こんないい子が育つのだろうかと言う、
真剣な謎で満たされたのであった。
子どものすてき。