磯遊びの日、Rちゃんは、大泣きに泣いた。
そういえば、年少さんの最初の森でも、そんなことがあったなぁ。
とてもしっかりさんで、
おりこうさんで、
ついでにとてつもなく可愛いいRちゃん。
だが、その風体に似合わず、この日は、すさまじい泣きぶりだった。
そして、一年前と同じく、
「じゃぁ、帰る?」と大人が本気で提案すると、
さっきまでは、「帰る」と連発していたのに、
むしろ首を振って、泣きながらお弁当を食べ始めるという、
持ち味の生真面目さを発揮し、
けれど、最期は疲れ切って、帰った。
きっと、体調が優れなかったし、
いろいろとなんやかんや重なったのだろう。
本当に、珍しい姿で、なんだか気の毒だった。
さて、次の日、Rちゃんは、禰豆子になってお友だちと遊んでいて、
私の後ろを何回か通った後、
私のところに、一人で歩いてきて、
「あのね、昨日、Rちゃん、
海に行って、きれいな貝拾うた。」
と言った。
うん。
知ってる。
その他も。
これは、そのときの気まずさ故の言葉であろうか?
子どものすてき。