園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2020.06.30

女の子 Lちゃん ・・・年長児

 

あやめ組にお昼を食べに行くと、

さっそく女の子たちが、

「Lちゃんが泣きゆう。」

と知らせてくれ、事の次第を事細かに教えてくれた。

 

ふと、後ろを見ると、ロッカーの隅でLちゃんが泣いている。

それで隣に座ったら、また別の子が、事細かに説明してくれた。

 

結局、椅子取りゲームで、

最後の一つをAくんと争い、

Aくんに突き飛ばされて、負けたのだった。

 

「ようするに、負けたんやろ。」というと、

話してくれてた女の子二人は、うなづいた。

 

「それは、仕方ないわ。」とLちゃんの肩を抱き、

「こんな、悔しい思いとか、泣いたりとか、

そんなんで、Lちゃんは、美人になるのよ。」

と話をしたりして、それで、適当なところで、

私は席についた。

 

ちょっと、私では無理そうであったし、

ここは、担任の先生に任せようと思った。

 

そして、すさまじく長い時間、

彼女は微動だにしなかった。

2歳の頃の、Lちゃんの一度泣いたときのシワサとか、

半年に一度ほど、ものすごく機嫌が悪くなると、

「すいません。」と謝るしかないような、

険悪ここに極まれりな雰囲気を思い出した。

 

日頃は、本当に朗らかで、お花のようなLちゃんだが、

頑とした時の隙のなさは、ものすごいものがある。

 

だが、担任の先生は、粘り強く彼女に寄り添い、

やっとLちゃんは、先生と一緒に食べ始めた。

 

私は、別の気になる子と一緒に遊んでいて、

それから、職員室に用事に行って帰ってくると、

Lちゃんが、私のところにやってきて、

 

「お弁当食べて、もう、終わった。」

 

と言った。

私は。

「うん。

あら、はやいじゃん。

がんばったね。」

と肩に手を置いた。

 

いつもは、だいたい、げびっちょのLちゃんである。

Rちゃんにしろ、Lちゃんにしろ、

なんか、自分を省みるコモンセンスがあって、

本当にすてきだと思う。

 

子どものすてき。