園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2020.07.30

お泊まり保育 Yくんの場合 ・・・年長児

 

Yくんは、たぶん、幼稚園に泊まるなんぞ、

絶対に嫌なはずであった。

だが、彼は、お姉ちゃんもお兄ちゃんも乗り越えたお泊まり保育を、

きっと、すごく楽しいと聞かされていたであろうお泊まり保育を、

乗り越えるために、やってきたに違いなかった。

 

だからであろうか。

彼は、なかなか寝付けなかった。

 

先生がそばに行くと、むしろ緊張するらしかった。

その顔は、まるで能面のようであり、

微動だにしない。

 

「頑張ってるね。

えらいね。」

 

と声をかけ、そばに居てみる。

ただ、ぼーっとしていると、

ちょっとYくんが泣いた。

「うっ」と嗚咽をもらし、涙をぐしぐしと拭く様子が伝わってきた。

 

だが、まぁ、私は気づかないふりをして、

ずっと隣に座っていた。

 

そしたら寝た。

 

子どものすてき。