Mくんも、なかなか神経質な子なので、
寝付くのが難しかった。
隣に行って、胸をトントンする。
だがふと、思った。
彼は、トントンが必要であろうか?
「Mくん、トントンしていいの?」
と聞くと、彼は速攻で、首を振った。
ですよね。
2歳は、「トントン、せんとって。」
と、はっきり言いますけど、
どうも、5歳になると気を遣ってくれるんやね。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。