年中のNくんは、年少の頃から、「Mくんが嫌いである。」
というフォーマットの中で生きている。
それで先日、Nくんが、とてもいい傾向で、問題が解決されつつあるよ、
というふうに、私にこう言ってきた。
「まみこ先生、最近Mくんが、近づいてこんなった。」
「Nくん!
まみこ先生、Mくんのことが大好きで、
Nくんのことも大好きながって!
どうしたらえいと思う?」
「・・・。わからん。」
やろ。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。