Yくんが、水着に着替える段になって、
ぴえ~んと泣き出し、
「T先生が来るから嫌~。」
と泣き出した。
「なんや、T先生が嫌なんか?」
と聞くと、
「大嫌い。」
と言って、泣く。
怒られたな、なんか。
「わかったわかった。
今日は、T先生は来ませんよ。
来ません。
T先生、怒ってばっかりなんやろう。
まみこ先生が、言うといたるわ。」
と言うと、Nちゃんが、
「あんたも、怒るやんか。」
といった。
「・・・。
そら、そうですわね。
怒らんで済む先生って、この世におるのかしら。」
と、納得する園長ドウモトマミコ。
この言葉に、「そうね~」と頷いたり、
「あんまり、T先生のこと言わんとき。」
というふうに、Nちゃんに共感する感じがあったり、
子どもは子どもでバランス感覚があるもんであった。
ちなみに、このYくんは、友だちと何やらトラブルの後、
お弁当のテーブルで一人になり、
「これで、怒られんで済む。」
と、ほっとした表情でいたが、
流石に一人もね、
と思い、ちょっと距離をとって「ここに座らしてや。」
といって、一緒に食べると、結構嬉しそうであった。
Yくんよ、
なんか、いごっそう街道まっしぐらやなぁ。
子どものすてき。