園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2020.08.20

早う、言うてよ ・・・年長児

 

ここのところ、よく年長のはと組に入っている。

大敵は、お昼寝である。

日頃、年長はお昼寝をしないのだが、

夏は流石に休息を取るようにしている。

 

だが、寝ない。

全然眠たくありません、寝る気まったくありません光線がすごすぎて、

完敗の園長ドウモトマミコである。

だが、前日に、全員が寝たと聞いたので、

やはり、きちんと寝かさなくては、

と思い、今回は、「とても冷静、ずっと言い続ける戦法」をとる。

 

そうして、約1時間、Aちゃんは、

大型積み木の収納場所から降りてこいと言われ続けた。

なんなのか、このシワさは!!

と、その約一時間後に、私の隣にいたSちゃんが、

 

「だって、Aちゃん、まみこ先生のおるところに、

寝るがやったがやもん。」

といった。

 

なに。

 

「はよう、言うやてや、それを。」

 

というわけで、私が場所をあけると、

いそいそと降りてきた。

 

そうやったんですか。

 

私がなぜ、その場所にいたかというと、

Sくんをすばやくキャッチするためであった。

隙あらば、走り回る彼を阻止すべく、

超隣に待機していたわけであるが、

「先生に言えずに静かに抵抗するAちゃんの1時間」

を感じ、至極気の毒になった。

 

子どもにとって、「自分の場所」というのは、

とても大事な感覚である。

お弁当やおやつでどこに座るか、

ということは、子どもにとって、けっこう大きな問題である。

だからこそ、Sちゃんもまた、Aちゃんの気持ちがわかっていたわけだ。

 

 

それで帰りに、

「ねぇ、Aちゃん。

Aちゃんが、まみこ先生、そこ私がとっちょった場所、

とか早う言うてくれたら、私、15回も、Aちゃんに、

降りてきなさいとか言わんでよかったんですけど、

どう思う?

これからは、まみこ先生、そこ私の場所、

とか言うてや、早う。」

 

というと、ニヤ~っと笑って、

「分かった」

といった。

 

ほんま、すまんかったなぁ。

 

子どものすてき。