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子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2013年4月18日
「ごめんね たっちゃん」 ・・・Tくん(2歳児)

新入、第一日目。

さびしくて、「うえ~ん」と泣き続けるTくん。最初は、「びゃーん!!わぁ~っ!」だったけど、ちょっと落ち着いて。だけどまた泣いての繰り返し。かわいそうに。

でも、泣き止んだ時の突進力は頼もしく、「なんだあれは!」と思えば、わき目も振らずに向かいます。その足取りの確かさに、「あ~、この子は大丈夫ね、」と思う私。

 

そして、おかえりの時間。「泣き」のバイオリズムも到来して、

「ママ行く~。ママ行く~。」と目に涙をいっぱいためて泣くTくん。

「そうね、そうね、帰ろうね。」

「ママ行く~。ママ行く~。」

「うんうん、帰ろう~。

これおカバンね。

ほら、帰るから、おカバン持って、帰ろう。」と声をかけ、

泣きながら、ジャンバーを着て、私が「あついんじゃない?」と訊いても、

断固として、着るというTくん。そうですか。

「じゃあ、おカバンどうぞ。」

「・・・。重い。」

「なにっ!?重い!?

何言ってんの、たっちゃん、持ちましょうよ~。」

ちょっと、薄ら笑いのTくん。

しかし、心は、泣きモード。

「わかったわかった。じゃあ、とりあえずここに置いておきましょう。」

「ママ行く~。ママ行く~。」

「よしよし、ママ行こうね~。」

 

ところが!!

なんと、彼は、はと組だった!!(預かり保育)

 

どうしよう~。困った。真剣に困った。

「ママ行こうね~」って行けないじゃないか。

「ママ行く~。ママ行く~。」と泣き続けるTくん。

「そうか~、そうね~。(ママ行こうねと言えなくなった。)

とりあえず、下行こうか。」と時間稼ぎをする私。

 

彼になんて言って、納得してもらおう・・・。そういえば、なんとなくカバンが重かった。

で、閃いたのが「お弁当」。

「たっちゃん。おかあさん、お弁当作ってくれた?」

「うん。」

「そう。いいね~。たっちゃんのお弁当。

おむすび入ってる?」

「うん。」

「ソーセージも入ってる?」

「うん。」

「たまごやきも、入ってる?」

「うん。」

「そうか~、いいね~。たっちゃんのお弁当。

たっちゃん、お弁当食べようか。」

「うん。」

 

(よしっ。)

 

「ママ行く~。ママ行く~。」

「うんうん、たっちゃん。

お弁当食べに行こう。」

「うん。お弁当いく。

ママのお弁当たべる。」

 

よかった。心底ほっとしました。

お腹がすいていた、にしてもこの納得の仕方・・・。

おかあさん、きっとお弁当のことTくんにお話ししてくれたんですね。

もしかしたら、作りながら、お話ししてくれたのかも。

このあと、Tくんはコテンとお昼寝したそうです。

 

おかあさんのお弁当。うれしいうれしい、おかあさんのお弁当です。

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